鈴鳴カフェ

ポケモンの二次創作とオリキャラの小説を連載しています。

last soul 第5話

《この物語には死ネタ、暴力表現等の描写があります。閲覧の際はご注意ください》





~見た目とキャリアは反比例だと思います~


先輩に紹介してもらい、全員の名前と顔を叩き込む。そこまで多い人数ではないから、すぐに覚えられる……はずだ。
「姉ちゃんがほんとに来るとは思ってなかったな。 これから、よろしくね~」
コウくんにいたっては、今も昔もよろしくお願いたします状態だよ。今更感満載だよ。
「あ、ごめん。つい♪ ところで、ラグさん。姉ちゃん、これからどうするんですか? 見習いですよね」
コウくんが誰かに向かって敬語を使っているとは……初めて見たんですけど。
コウくんが言った、見習い、とは、何らかの仕事の話だろうか? 見習いって、いわゆる、弟子入り……的な。
「俺がコンビ組むことになったから、直接教える。問題ない」
最後のケーキの欠片をフォークに刺しながら答えた。先輩のこの返答に驚いたのか、先輩と私以外の動きが止まる。今の今まで、大して話に興味を持っていなかったであろうリアルくんとノイズさんですら、固まっていた。
え、何? この反応……?
「ラ、ラ、ラグさんが………姉ちゃんとコンビ!?」
「嘘だろ? 誰か嘘だと言ってくんない!?」
「ちょ…ノイズ兄、近い」
「ラグ! それってつまり、そういうことか!! えっと、なんで!?」
「シリア、近い。離れろよ。……なんでって、マスターに言われたからだよ。仕方ないだろ」
「ラグがコンビ組むとか……一時的?」
「いや、知らないですけど」
皆の反応を見ると、ラグ先輩が今までコンビを組んだことがなかった、ということが伺える。更に、ここにいる誰もが、先輩と私がコンビを組むことを信じられないということもわかる。
そんなに驚くことなのかわからないが、今までの先輩を見てきた皆なら、当然の反応ということだろうか。
「とりあえず……姉ちゃん、頑張ってね」
「え、頑張るって……?」
「ラグさんとコンビ。あの人、仕事スピーディーだから、ついていくの大変だと思うからさ」
コウくんがそう言うと、先輩は少しだけ首を傾げる。
「そんなに早いか?」
「あのさ、自覚しよ? お前、ヤバイからな」
「マジっすか」
ポン、と先輩の肩に手を置きながら、ノイズさんがマジだよ、と呟いた。本人は自覚がないのか、まだ首を傾げている。
先輩ってそんなに凄い人なのか。
「凄いってもんじゃないです。……ランクも一番上ですから」
私の呟きを聞いていたのか、リアルくんが薄く笑いながら答えてくれた。リアルくんの発言を聞いて、何か思い出したのか、先輩が立ち上がった。
「あー……そろそろ仕事関係の話をしないとな」
「お、お願いします!」
「ん。……とりあえず、周りにいる奴らは散れ」
「えぇー? 俺、ラグさんの説明聞きたいでーす」
「俺も俺も」
「紅火は理解する以前にアホを治してこい。シリアはリアルに聞け」
「なんで俺がシリアに…………やですよ。それ」
「ぶーぶー」
コウくんとシリアちゃんがむくれていると、ノイズさんが二人の後ろから手を伸ばし、首を掴まれた。
「うわぁ!? ノイズさん!!」
「にゃあぁあぁ!!」
「この二人はリアルと俺っちでなんとかするから、ラグと嬢ちゃんで話しな。ラグ、きちんと説明してあげるんだよ?」
「はあ……わかってますよ。努力します」
にこっと笑いながら、二人を引っ張ってどこかへ行ってしまった。リアルくんもノイズさんについて行っていく。結果、周りには誰もいなくなり、私と先輩だけとなった。
「さて……何から話していいのやら」
「それは先輩に任せます……はい」
先輩はどこからかロリポップを取り出すと、それを舐め始めた。先程、ケーキを食べ終わったばかりだというのに、もう新しい甘味に手を出しているとは。
「あーもう、最初から話すけど……俺達が所属している裏組織の名前、ブラックって言うんだ」
「なんか単純ですね。って、名前あったんですか?」
「一応。そのブラックも大きな組織に所属しているんだが、それは今はいいや」
ということは、ブラックっていうのは、チーム名みたいなものですか?
「まあ、それでいいと思う。………で、お前、裏の仕事って言ったらどんなことを思い浮かべる?」
「えっと……危ないことですかね?」
「漠然としているな」
「あとなんだろ……あ、怪しげな物を運ぶとか!」
「捕まるな、それ。ヤクザじゃねぇんだよ、俺らは」
ですよね。わかってました。……けど、それくらいしか思いつかなかったんですもん。
「しかし、そういう奴らを取り締まるという意味では強ち間違いではない。要するに、裏で動く奴らを取り締まる仕事ってことだな」
「裏社会の取り締まり……ってことですか?」
「意外と物分かりいいな」
先輩が少し驚いた顔になった。馬鹿にされているような気もしないではないが、褒め言葉として受け取っておこう。
「でも、そういうのって警察の役目なんじゃ……?」
「出来たら、俺達は不要だよ。不要。……出来ないからこそ、存在するんだろうが」
「? どういうことですか?」
「世界にはどれだけの悪人がいると思う? ただのこそ泥から大悪党まで様々いやがる。その中でも、俺達が相手取るのは、大悪党達だ。それも質の悪い奴ら」
……なんとなく見えてきたような気がしてきた。
警察では手に負えない人達の取り締まりを請け負うのが、裏組織なのだろう。恐らく方法は一つだ。
武力行使ってやつですか?」
「そうだな。もっと言うと、殺しの仕事だな」
直接過ぎますよ……殺し!? 嘘! えぇっと……殺しって……えーっと……あの…テレビとかでよくある……あれ?
「その認識でいいんじゃね?……で、さっきリアルが言っていたランクなんだが、大きく分けて三つある」
「あ、ランクの話……」
「分かりやすいように言うが、殺し屋、暗殺者、始末屋の三つだ。殺し屋になる前は見習いとして、訓練を受けるから、お前は一応、今は見習いだな」
何が違うんだろうか。全くわからない。
「見習いはいいとして……三つの違いは、仕事内容にある。全体の目的は三つとも同じだが、殺し屋は手段問わず、一人のターゲットだけを狙う。証拠を残そうが、顔が相手にバレようが殺せば問題なしって感じ」
はあ……それはまずいような気がしますが……
「いや、大丈夫だ。それは後で答えるとして……で、次。暗殺者だが、それは言葉の通りだな。一人のターゲットを証拠を残さず、顔をバラさず殺すんだ。ほとんどの裏組織の人はここ止まりだな」
では、始末屋とは……?
「これは一人単位じゃなくて、組織単位を相手取る。情報処理、情報回収が主な仕事。もちろん、ここまでになると、顔をバラさないとか関係ないけど、バレないように頑張ってねー……的な?」
軽っ……!?
「だって、一組織を壊滅させんだから、顔を隠さなくてもいいと言うか……なんと言うか。ま、ここまでランク上げてくる奴もそうはいないけど」
ほへー………あれ、でも、さっき、リアルくんが先輩のことを一番上のランクだって言ってませんでした?
「あぁ。だから、俺は始末屋ってことになるな。そう大きな仕事もないが、失敗は許されない」
あ……この人、エリートや。
先輩は見た感じ、まだ若い方だろう。それでほとんどの人が暗殺者止まりだというのに、先輩は始末屋と言っているのだ。人一人相手ではなく、組織単位……つまり、何十、何百と相手にすることが普通なのかもしれない。
下手すると、何千かもしれないが……何にせよ、それだけの相手を先輩一人で相手にしているのか。
そう思うと、この世界、恐ろしく、不安定な世界だ。
いつ死ぬかわかったものではない。
「で、さっき、証拠を残してもいい……って言ったんだが、理由は、国家公認…政府公認だから」
そういえば……初めて会って、少しだけ説明を聞いていた。そのときにも言っていたっけ……国家公認って。
政府公認……何しても大丈夫とかそういうことなのだろうか? なんか怖くなってきた。



~あとがき~
今回は挿し絵なしっす。
思いつかなかったってのもある。
色々説明しましたが、大丈夫だったかなー……?

次回も説明、続きます。

ラグが後で話す、と言ったやつを今回の説明回でほぼ回収したいと思っています。言わないこともあるでしょうが、それは後々言ってくれると思います。

今回、わかったことは、組織名とランクの話。
別に全員が殺し屋だの暗殺者だの言っているわけではなく、別の名称があるみたいですね。わかりやすく言うため、ラグは直接的な方を使いましたが。
そして、ラグは一応、始末屋さんだそうな。
他の人達はまあ、後で紹介しますね。

ではでは!

last soul 第4話

《この物語には死ネタ、暴力表現等の描写があります。閲覧の際はご注意ください》





~個性って濃すぎると、逆にキツいものがあるような気がするよね~


ラグ先輩に連れられ、やって来ました。ギルドの地下。普通の人はここまでやってこないらしく、人通りは全くない。見た目は普通の通路。それこそ、一階、二階とほとんど変わったところはないのではないだろうか。
そう思っていると、目の前に扉が見えてきた。ラグ先輩はそこで止まり、私の方を振り返る。
「ここだ。で、ここに入るためには、登録が必要なんだが……お前はまだいい。つか、出来ないから、後でやる」
「出来ないって……じゃあ、私、どうやって入るんですか?」
「俺と入ればいいじゃん」
……いいのだろうか。それは。
「出来ない理由は中で話す。ちょっと待ってろ」
扉の右横に近づき、なにやら動作をすると、何もなかったかのように扉を開けた。あそこにロックを解除する機械でもあるのだろう。しかし、何もしていない私がこうして入っていいものなのだろうか……
まあ、ここで立ち止まってても仕方ないのだが。
「入っていいぞ。……ここでは本名言うなよ。絶対に言うな」
「はっ…はい!」
二度釘を刺され、慌てて首を縦に振った。ここからは私の知る世界じゃない。……きっと、怖い世界。
私なんかがいていい世界なのか、わからないけれど、どうにかしないといけない。先輩が護ってやる、と言ってくれたものの、頼りっぱなしは駄目だと言うことは理解している。だからこそ、少しでも早く、一人前にならなくてはいけないのだ。迷惑になるのだから。どうすればいいのかわからないけども。
これからのことを考えていると、先輩の苦笑が聞こえてきた。
「そんなんじゃ、焦ると足をすくわれっぞ」
う……また口に出てました?
「いや? 口に出てはないけど、考えそうじゃん。お前」
そんなに単純!? 私、単純ですか!?
ラグ先輩にさあな、と軽く流され、部屋に入っていく。私も慌てて後を追う。
扉を潜り、一階の大部屋とはまた違う雰囲気に包まれていることに気づいた。
地下だから、外の光など入って来るはずもなく、人工的な照明で成り立っている空間だ。だからといって、薄暗い訳でもなく、普通の大部屋。強いて言うなら、上より少し狭いだろうか。まあ、上は滅茶苦茶広かったため、この空間に不満はない。
カウンターキッチンや何台かの机と椅子。小部屋と繋がるであろう扉。そして更に下があるのか、階段も見えた。
「んー……皆いねぇじゃん……まあ、適当に座っとけ。揃ったら紹介すっからよ」
「あ、はい。すいません……」
何故、今、謝罪の言葉が出たのかわからないが、近くにあった椅子に座った。先輩は当たり前かのように、カウンターキッチンの方へ歩いていく。
飲み物でも取りに行ったのかな? 冷蔵庫もあるみたいだし。地下だというのに設備いいな、ここ。
しばらく先輩の行動を見て、そこから、私の予想は半分当たり、半分外れていたことがわかった。
「先輩……それは?」
「あー? ケーキと紅茶」
「………先輩が食べるんですか?」
「そうだけど」
「えーっと……先輩、甘いの好きですか?」
「それなりに」
「そ…そうですか……あの、ケーキバイキングとか行くんですか?」
「行くぞ。まあ、一人じゃ行ったことねぇけど」
となると、二人以上ということだろうか。……それは男同士なのだろうか。
さっきまで嫌な人だなーとか、ワケわからん人だなーとか思っていた自分が馬鹿みたいに思える。
普通の人だ。ラグ先輩って……普通の人なんだ。
そう思うと、今まで失礼なことを考えていたことに罪悪感を感じた。もちろん、先輩のいないところで考えていたことだから、本人は知るはずもない。言われたって困るだろうが、謝らないと気が済まなかった。
「先輩、ごめんなさい。私、色々疑ってました!」
「はあ? いきなりなんだよ。気持ち悪っ」
…………前言撤回しようか、これ。
頭を上げ、とりあえず落ち着くために、先輩によって淹れられた紅茶のカップを手に取る。そして、カップに口をつけて一口飲んでみた。
「……………先輩!」
「……………何」
「先輩の淹れた紅茶、美味しいです! 何これ!」
「何って、ただの紅茶だよ。その辺にあるやつ」
淹れ方によってここまで左右されるのだろうか……奥が深いな、紅茶というものは。
先輩は普通にケーキを食べている。これは流石に自分の分しかないのだろう。と、なると、ここにいる人たちの中で、先輩しか食べないということだろうか。
「先輩、メンバーの人達って?」
「……一言で言うと、変人の集まり」
変人の……集まり?
「ん。……名前と種族教えとくよ。そっちの方がわかるだろ」
「お願いします!」
「えっと、当たり前だけど、マスター…紅珠さんはわかるよな? マスターが俺らをまとめてんの。で、お前がわかるのは……紅火くらいか」
「コウくん、ここのメンバーなんですか!?」
コウくん、とは、紅珠さんの息子さんで私の弟みたいな存在のマグマラシ。基本的になんと言いますか……お馬鹿さんである。
そんなコウくんが裏組織のメンバーだったとは……なんで?
「後でな。で、他は…」
先輩が続けようとするが、ある一点を見つめてピタリ、と動きが止まった。そちらを辿ってみると、知っている顔が一人。他、知らない人達だった。
「あ、姉ちゃん! ほんとに来たーー!」
「……ちはっす」
「うっはーーー! 新人ちゃんだ! 新人ちゃん! ついに俺も先輩だよ!?」
「ラグ、おデート中だったか? お邪魔だったかなぁ~?」
「うるさいです。……右から紅火、リアル、シリア、ノイズさんな」
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コウくんは家で見る通りで変わらずだった。しかし、マスターと同じ色のスカーフとブーツを身に付けている。
リアル、と呼ばれたプラスルは口数が少ない子なのか、冷めた目をしている。スカーフは赤色で、手袋とブーツは青色だった。手には日本刀を持っていた。もちろん、鞘に収まっている。
シリア、と呼ばれたマイナンは元気っ子、という感じ。まあ、普通に親しみやすい子だとは思う。リアルくんとは違い、武器らしい武器を持っていないようだ。
「勘違いしてるかもだから言うけど、シリア、女だからな」
先輩がぽつり、と私に耳打ちしてくれた。
まさかの俺っ娘か。まあ、よく見ると可愛らしい女の子か。俺という一人称に騙されそうになってる。
そして、ノイズ、と呼ばれたピカチュウは左耳が垂れており、包帯のようなものが巻かれている。他の人はスカーフなのに対し、ノイズさんはベージュのマフラーを巻いていた。そして右目にアイパッチをつけている。
「で、俺とマスターの六人で今は成り立っている。一応、これで全員だ」
…………ふへー……なんだろ、なんか……大丈夫だろうか? このメンバーは。
リアルくんは冷めた目でシリアちゃんを見てるし、そのシリアちゃんはダブルピースを向けている。ノイズさんはのほほんとしているし、コウくんにいたっては、なぜだかドヤ顔している。
で、ケーキを食べている、ラグ先輩……か。
どうしてもちぐはぐに見えてしょうがないんだけどなぁ……私。



~あとがき~
無理矢理紹介しちゃいました☆
紅珠さんの息子、紅火くんですが、シュランの言う通り、お馬鹿さんです。多分。
実力はありますよ。シュランより年下で裏組織のメンバーだからね。はい。
まあ、彼のことはこれから追々と……ね!
あとは俺っ娘のシリア、まともな人材のリアル。
あまり紹介できなかった、ノイズさん。
主人公的位置にいる、ラグさん。
そして、全員をまとめる、紅珠さん。
皆、少しずつ紹介しまーす。
もちろん、新人さんのシュランのことも追々と。

次回、色々説明します! 多分!

作中でも言ってますが、ラグは甘いものが好きです。要は甘党なんですね。お茶淹れるのが上手だったり、実は料理出来ちゃったりします。お菓子限定だけど(笑)
その分、健康にも気を使っているご様子ですわ。
挿し絵でもお菓子食べてる描写が多いかもですね。

ではでは!

last soul 第3話

《この物語には死ネタ、暴力表現等の描写があります。閲覧の際はご注意ください》





~なんとなく予想はしていたんです~


マスターの部屋に向かう間、私と先輩は口を開くことなく、ただただ、歩いていた。
ぶっちゃけ、私は何度も話しかけようと試みた。が、それはことごとくに無視られ、私の心も折れたので、黙ることにした。
この人、気遣いって言葉、知らないんじゃないのかな。人としてどうよ、それは。
「いい加減、思ったことを口にするのやめたら? 気持ち悪い」
「なっ……!?」
無表情でスパッと毒を吐かれた。そしてすぐに正面を向いてしまった。
私、この人と上手くやっていける自信ないです。無理。絶対無理。
「……マスター、ラグです。失礼します」
マスターの部屋の前に着き、断ってから扉を開けた。マスターは椅子に座り、にこりと笑っている。いつもと変わらない笑顔だ。
「あら、シュラちゃん。とっても似合っているわよ♪ うん、よかったわ」
「えへへ……」
「マスター。話って何ですか? 俺、仕事あるんですが」
「そうだったわね。では、単刀直入に言うわ。ラグ、シュラちゃんとコンビ組みなさい」
「………………は?」
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マスターの口から放たれた言葉は到底信じられるものではない。あのラグ先輩だって、きょとんとしている。私だってそうだ。コンビを組むってなんだっけ、と変なことを考えてしまう始末。だが、一応確認しておこう。
コンビって……えー……ラグ先輩と…組む……の?
「そ。ラグなら経験も豊富だし、何かと助けになると思うのね? それにラグだって、他人に教えるってことをそろそろ経験しておかないとね♪」
「だからって、こいつじゃなくたっていいじゃないすか! 何の罰ゲームですか!?」
ラグ先輩がこちらを指差しながら、訴える。反対することは構わないのだが、聞き捨てならない言葉が聞こえてきた。私もマスターに向かって……というより、ラグ先輩に向かって反論する。
「ひどいっ! なんで罰ゲームってことになるんですかー!! 私だってこんな意地悪な人とコンビとか嫌ですよ!」
「お互い、頑固ね~♪ でも、マスター命令よ?」
「んなこと言ったって、この状態で仕事とか無理! これなら、他と組んだ方がましだ!」
「いきなり裏のお仕事なんてさせないわよ。大丈夫よ」
「だから、そういうこ……………はい? 裏?」
裏? それって……裏組織のお仕事のこと?
先輩が表立って出来ないようなことをするって言った……あれ?
「こいつに……させるんすか? それはちょっと…」
「マスター命令」
「いや……でも……強引というか…キツいというか」
「ラグ」
「…………だっ…て……こいつは」
ちらりと先輩がこちらを向いた。今までとは違う目をしていた。何と言うか、心配しているような、不安げな目をしている。少しの間ではあったが、そんな目をされたことがなかったため、戸惑いを覚えた。
え、もしかして……そっちに引き込ませないようにしてる? なにそれ、優しい……
「貴方がついていれば、何とかなる。……いいじゃない。私に対する恩返しってことで」
「……っ! それ言われたら、断れないじゃん。…わかりましたよ……それじゃあ」
「今日のところはメンバー紹介をしてあげてね。ラグの仕事だって今すぐにー……ってやつでもないでしょ?」
「……了解です。…………シュラン、行くぞ」
「え、ちょ……私の意志は!?」
私の優先順位が低いのは大いにわかっているつもりだ。しかし、マスターとラグ先輩の間だけで決められるのも、なんか微妙である。
扉を開け、マスターの部屋を出たところで、ラグ先輩が口を開いた。
「しゃーないだろ。……マスターに逆らえないんだよ」
「いや、私の意志が全くないじゃないですか。もう少し粘って欲しかったと言うか……」
「あれでも粘ったつもりなんだけどな」
ふえぇ……
でもまあ……少なからず反対してくれたのは、嬉しかったけど、やっぱり、ラグ先輩とはコンビ無理だよ。
どうにかその思いを伝えたくて、先輩に意見を仰ごうと、先輩の方を向いた。先輩は近くの壁に寄りかかって、何やら考え事でもしているようだ。しかし、今は私の話を聞いてもらわねば。
「あの……せんぱ…」
「悪い、さっきのは言い訳だ。お前をこっちに引き込む気はなかった。普通に総合ギルド所属だってことでも、よかったはずなのに。……俺の力がないから、巻き込む形になって。………あぁ、これも言い訳か」
「…………え?」
「こうなった以上、コンビ組んでお前のこと、俺が護る。今はそれしか方法がないんだ。こっちの世界で生きるには……それしかない」
「先輩はそれでいいんですか!? 私と組むの、嫌がってたじゃないですか。自分の意見を殺してまで従わなきゃいけないんですか!?」
「そうだよ。従わなきゃなんねぇんだよ。それに……俺がお前と組むのを嫌がったのは…」
そこまで言って、何かを思い出したのか、先輩は口を紡いだ。そして、くるりと方向転換をすると、前を歩き出そうとした。私はその背中に思わず叫んだ。
「先輩!」
「とにかく、そうするしかねぇんだよ。………わかれ、馬鹿が」
「なっ…」
「ついてこい。裏組織のメンバー、紹介するから。……話はそれからだ」
先輩の声が寂しそうで、悔しそうで、やりきれない思いを感じた。あんなに私のことを見下して、馬鹿にしていたのに、どうしてあんなに悲しそうにするのかわからなかった。先輩自身のためじゃなく、私のため?
どうしてなんですか? なんでそんな顔するの……?
コンビ組むことだけが嫌だ、という訳でもないように見えて、よくわからない。
「シュラン、早く来い」
「あ………はい」
ここにきて、ラグ先輩という人がわからなくなってしまった。一体、この人はなんなんだろう?



~あとがき~
案の定、二人はコンビを組むことになりましたね。ってまあ、簡単な紹介にコンビ組んでますよ~……って、言ってましたから、わかるよね。うんうん。
しかし、ラグはシュランにこちら側に来て欲しくなかった模様。必死でしたね、彼。

次回、裏組織のメンバー紹介やったるよ~♪

二人の関係は話が進めば、なんとなくわかってくるかと思っています。
今は互いに信頼はないですが、ラグはラグでシュランを護ってくれるでしょうね。シュランはシュランでさっさとラグを尊敬していただきたいわ。
これからの展開に期待!……されても、面白くはないので、見守ってくれたら嬉しいです。

ではでは!

last soul 第2話

《この物語には死ネタ、暴力表現等の描写があります。閲覧の際はご注意ください》





~新しい物を見ると、心踊ると思うんです~


「あの~……ラグ先輩」
「なんだ、シュラン」
いきなり呼び捨てかい。いや、いいんだけどね……年上みたいだし。……じゃなくて。
「私、全く理解できないんですが……つまり、どういうことでしょうか」
「言った通りの意味だが。……馬鹿だろ、お前」
あう。
一言一言にトゲがあるような……痛い。
しかし、ここで負けていては、世の中を渡り歩くことなんて出来ないだろう。ここは我慢して、大人しくラグ先輩のお話を詳しく聞こう。
「裏組織って何するんですか?」
「表立って出来ないようなことする」
「………それって…どういうことでしょうか?」
「だあぁぁ!? 察しろよ! めんどくせぇ! というか、お前がその仕事に就くかわかんねぇんだから、言うわけねぇだろ!」
ごもっとも。
知らぬが仏……という言葉もあるし、きっと知らない方が身のためなんだろうな。うんうん。
「ただ、ニックネームつーか、偽名は考えとけよ」
それも裏組織だから……ですか?
ラグ先輩はわかってるなら聞くな、と言わんばかりに見てきた。そして、そのまま黙って部屋を出ていこうとする。
…………ちょ、一人にしないで!
「取りに行く物があるんだよ。待ってろ」
あ、はい……
部屋を出ていき、ぽつりと取り残される。
いきなり、あんな人と一緒にされたあげく、ほったらかしって……ほったらかしって!
ここもどこだかわかんないし……図書室?
そこまで人の出入りは多くないものの、数人くらいは部屋にいる。当たり前だが、知っている顔はいない。
チラチラと見られている気がして、落ち着かない。別に悪いことをした訳でも、恥ずかしい訳でもないのだが、自然の俯いてしまう。
言いたくないけど、ラグ先輩……かむばっく。
ラグ先輩といえば……いつもあんな口調なのかな。というか、性格悪すぎだよ。
初対面の人に向かって馬鹿を連発とか……そりゃ、頭がいいとは言えないけど、限度ってものがあるでしょ。そもそも、初対面だよ。初対面。
それなのに全く優しくない。やる気なし。教える気、絶対にないよ。
「悪かったな。優しくなくて、やる気もなくてよ」
「うわあぁぁぁぁ!? お、おどかさないでくださいよぉ……ビックリしたぁ…」
「勝手に驚いている奴が何言ってんの? 大体、一人言言ってるお前が怖いわ」
お…おっしゃる通りでございます……はい。
ラグ先輩は抱えていた箱を机の上に置いた。恐らく、取りに行った物とは、この中にでも入っているのだろう。何が入っているかは知らないが、いいものでもないかもしれない。
「とりあえず、ここのギルドに入ることになるんだろ? どんな仕事をするかは知らんが、必要最低限の道具が入っている」
「ほへー……?」
「スカーフと証明証……あと、靴と手袋だな。靴と手袋にいたっては、別にしなくてもいい。……が、している奴らがほとんどだから、浮きたくなけりゃしとけば?」
あ、はい。ご丁寧にどうも……
それって遠回しにしておけってことなのでは。まあ、先輩とかマスター見たときから気になっていたし、するけどね!
私はラグ先輩が持ってきてくれた箱から、物を取り出し、身に付けてみる。
白のスカーフに濃い青色の靴と手袋。そして、証明証と言われた、ペンダントを首にかける。
大した装飾はない。いたって普通のペンダント。
スカーフで見辛いが、先輩も首からかけていた。証明証と言うのだから、何かを証明するための物なのだろう。それが、自分のことなのか、ギルド加盟者のことなのかは、わからないが必要な物であることには変わりはない。でなければ、ラグ先輩が持ってくるはずがないと思う。
全てを身に付け、くるん、と回ってみた。
こういうのってテンション上がる……!
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「ほわわ……!」
「………何浮かれてんだか。ガキかっつーの」
先輩の呆れたような声が私を刺す。ついでに目付きも冷たい。
い…いいじゃないか……別に……!
「じゃあ、マスターのとこに戻るぞ」
「ふぁいっ! えっと……仕事の話とか質問とかは……?」
「俺、これから仕事あんだよね。質問とか仕事の話は明日にしろ。つか、俺に聞くな。めんどくせぇ」
最終的に投げやがった……この先輩。
でも、仕事があるなら、邪魔しては悪いとも思う。浮かれている場合でもないし、さっさとマスターのところに戻ろう。それに、これ以上、先輩を苛立たせてもいい方には進まない。これだけはわかる。絶対に進まない。
「行くぞ」
「あ、はい! って、待ってくださいよ! ラグ先輩、速いですって!」
どれだけ早く終わらせたいのか、スタスタと先に行ってしまう。建物の中だから、迷うこともないし、見失うこともない。しかし、追いかける身にもなって欲しい。
まあ、ラグ先輩はかなりのベテランさんみたいだし、私みたいな新人と、一緒に仕事する機会はないんだろうけど。でも、何か嫌な予感がするのは気のせいでしょうか。
気のせいであって欲しい………うん。



~あとがき~
新人さんとして準備が完了したシュランちゃん。
相変わらず、やる気の見られないラグ先輩。
こんな感じでゆるゆると進むのかと思うと……うん。
ま、楽しそうで何よりっす。はい。

次回、マスターである、紅珠さんの元へ!

いい加減、シュランではなく、サファって呼びたいです。そっちが本命なのだ。うんうん。
ラグはラグでいい。本名は……わかるよね。紹介見てくれれば、わかるよね! はい、そうです。ガロンです。
込められた意味は特にない((
もう少し主要メンバーがそろったら、きちんとしたプロフを出しますね~♪ もう少しお待ちを!

そしてこちらは、出来たら出す。出来たら出す。を繰り返します。ストックとかしないつもりなので、早いときは早いです。が、遅いときは遅いです。
遅いときは主に挿し絵待ちかな。もしくは、気力がないとか。
そしてこちらは、私がテスト期間だろうが出来たら出します(笑)
実際、テスト一週間前きってますしね。
まあ、そんなに頻発するものではありませんけどね。
息抜きに書いているので、あんまし進みませんが、よろしくです。
要は、メインブログである、『satomiのきまぐれ日記』とはちょっと違いますってことですね。

ではでは!

last soul 第1話

《この物語には死ネタ、暴力表現等の描写があります。閲覧の際はご注意ください》





~男女の出会いってそこまでロマンチックじゃないんだよね~


今日、私はおばさんの仕事場に面接というか……配属されることになっている。いわゆる、コネってやつ。
私はそんなの使う気はなかったのだが、完全にニート生活まっしぐらになるくらいなら、有り難く受けさせてもらおう……ということである。
「私、おばさんのお仕事のこと、よく知らないんだけど……どんなとこ?」
私の斜め前を歩いていたおばさん…紅珠さんは振り返りにこりと笑いかけた。
「それは、来てからのお楽しみにしましょ♪ シュラちゃん」
それだけ言うとまた、前を向いてしまった。
おばさんは私の本当の母親ではない。私はエーフィの色違い……というか、青色だし、おばさんはバクフーンだもん。
私の両親は物心つく前に死んでしまった……らしい。らしい、というのは、話に聞いただけだからだ。
私もその場にいたようだが、その事を覚えていないのだから、話を聞いたってピンとこない。
まあ、そんなこんなで、両親と仲のよかった紅珠さんに引き取られた、ということ。
「さて、ここよ。私が仕切る仕事場♪」
「ほ…ほえぇ!? ここ、ギルドだよね!? おばさん、ここの人だったの? 確か名前は、ラストソウル……だっけ」
「そうよ。表舞台に名を通しているわけじゃないけれど、それなりに強いギルドよ♪ シュラちゃん、頑張らないとね」
ラストソウルを略して、L.Sと言う人もいるらしい。おばさんの言う通り、そこまで有名なギルドってわけではないが、強いと噂には聞いている。
見た目は普通のギルド。一見、宿舎のようにも見えなくはないし、教会のようにも見える。
大きさは、二階建て……というところだろうか。
私、こんなところでやっていけるのかな。
おばさんはギルドの扉を開け、中に入っていく。慌てて、私もそのあとを追う。
中に入ると、数十人の人達が各々話している。話の内容はわからないけれど、仕事の話だろうか。
私と同じくらいの人もいれば、年上の人達もいる。年齢層的には、かなり広いのかもしれない。
「用があるのは二階よ。ついてきて?」
「う…うん……でも、どこ?」
「マスターの部屋よ。二階にあるから、そこで話をしないとね」
そ…そうだよね……今日からよろしくお願いしますって言わないと。ここのギルドってなにするところなのかな……? 
ギルドと一口に言っても、色々ある。
頼めば何でもやる、総合ギルド。商売を目的とする、商用ギルド。郵便、配達を目的とする、配達ギルド……あげていったらきりがないくらい多い。
ここは総合ギルド……だったはず。でも、私の記憶力ってあてにならないからな。
「あら、早いわね。そこまで早く来なくてもよかったのに」
「マスターに呼ばれて、遅れるわけにはいかないっすから。……で、頼みって?」
f:id:nyanco-sensei:20140507222306j:plain
おばさんと親しく話しているのは、垂れ耳で二足歩行のリーフィアだ。声からして男の人だろう。首には黒色のスカーフを巻き、長い手袋とブーツを履いている。頭にはゴーグルを着けていた。
なんかかっこいい人だなぁ……
「ラグ、この子が今日からここで働く新入りちゃんなの。あなたが色々教えてあげて?」
「はあ……そいつが…ねぇ」
なんか馬鹿にされているような……?
ラグと呼ばれたリーフィアさんは、こちらをじっと見てきた。何か言うわけでもなく、ただ見つめてくる。
恥ずかしくなり、思わず俯いてしまう。少しだけリーフィアさんの方を見ると、すでに私の方は見ておらず、おばさんの方を見ていた。
なんか、馬鹿みたいだよぉ……私。
「シュラちゃん、ここでは、私、とりあえずマスターさんなの。困ったことがあったら、私かラグ…そこのリーフィアに聞いてね? それじゃあ、よろしくね」
おばさんってそんなに偉い人なんだ。マスターってことは、いわゆる、社長さんってことだもんね。
「腑に落ちないですけど……しゃあねぇっすね。おい」
「はっ…はいぃ!!」
「なに驚いてんの? とにかく、俺についてこい」
「はい……わかりました」
「そうそう。ラグ、終わったら戻ってきて」
「? はあ……了解です」
おばさんは笑顔で私達を見送った。部屋を出て、下に降りるのかと思ったら、廊下を右に曲がった。そして、扉が見えてきて、リーフィアさんはそれを躊躇なく開ける。
中は図書室のように沢山の本が置いてある。見渡す限り、本の山! うわあ……私は、全くと言っていいくらい、本とは縁がないけれど……これは素直に感激する。
「お前、名前は?」
「シュランです。シュラン・ブ…」
名前を言おうとしたら、リーフィアさんに途中で止められた。言えと言ったのはそっちなのに……なんでだよう。
「馬鹿なのか? 誰が本名丸々言えと言った。命でも捨てに来たのか?」
「な、名前を言えって言ったじゃないですか! それなのに、なんでそこまで言われなきゃ…」
「はあ!? お前、ここがどこだかわかってないの?」
どこって……ギルドでしょう?
「えーっと……マスターから…紅珠さんから何も聞いてない?」
「はい。全く」
リーフィアさんはガクッと項垂れると、ぶつぶつとなにか言い始めた。どうやら、この状況におかれたために浮かんできた愚痴を言っているようだ。なんとなく、耳を済ませてみた。
「なんだよなんだよ……こういう時だけ投げんの止めて欲しいわ。大体なんで俺なんだよ。俺、女嫌いなんだけど……しかも、こんな間抜け面のやつに…」
間抜け面!? あのさぁ……初対面でそれはないんじゃないの? 先輩だかなんだか知らないけど、失礼に値するわよ!?
「あぁ……悪い。つい本音が」
はぐぅ……
今度は私が項垂れた。リーフィアさんはさらりと復活している。
かっこいいと思ったの撤回するわ。この人、性格悪い! 女の子のハートをここまで傷付けておいて、つい、で済ませたもの……そんなのってないよ。
「自己紹介してなかったな。俺はラグ。この名前はニックネームみたいなもんだから。とりあえず、よろしく」
無愛想で自己紹介されても、印象がないんですけど。
でもまあ……とりあえず、ラグ先輩ってことでいいらしい。ニックネームということは、本名は別にあるのだろう。
「ラグ先輩の本名は?」
「言うわけないだろ、バーカ。その理由を簡単に言うぞ。このギルドは、国家公認の裏組織みたいなもんだ。だからこそ、本名を明かすことは自殺行為にあたる」
ラグ先輩の口から、処理しきれないくらいの情報が飛び出してくる。私は理解しようと頑張るものの、そもそもの話、世界が違っている。
国家公認? 裏組織? 名前を明かしたら、自殺行為って?
なんだか、私……凄いとこに来ちゃったかも……?



~あとがき~
シュランちゃん、大変なところに来たようです。
大丈夫なのでしょうかね。

次回、ラグさんから色々説明していただきます。

シュランを育てたバクフーンさんの名前、紅珠と言うんですが、普通に『こうじゅ』と読んでください。
他にどんな読み方があるか知らないけど、まあ、そんな感じです。
紅珠さんは(表向きには)総合ギルド、ラストソウルのギルドマスターさんです。偉い人です。
ちなみに、子持ちのお母様でもあります。その子達は、また次回以降にて。

今回は入れましたが、挿し絵は入れたり入れなかったりなので、あしからず。
入っててもカラーとかは期待しないでくださいね。気紛れで色を塗るかもですが、今現在では白黒で考えています。

ではでは。

last soul 人物紹介

ざっとした人物紹介です!
メインキャラの二人を紹介したいと思います。
『last soul』は、ポケモンの二次創作です。まあ、ジャンルはコメディー&時々、シリアスですね!
簡単に言うと、裏社会の話です!
それでは、ざっと紹介しまーす♪

~~

サファ/シュラン・ブラッティ
種族:青色エーフィ
性別:♀
年齢:16歳
備考:新米でラグとコンビを組むことになる。
   元気でやる気もあるのだが、いつも空回りする。しかし、前向きで何事にも一生懸命。でも、ドジっ子属性っぽい。
   ラグのことを先輩と慕っている。
   

ラグ/ガロン・ウェザー
種族:リーフィア
性別:♂
年齢:20歳
備考:裏社会では有名な方でかなり腕がたつ。サファと(無理矢理)コンビを組まされる。
   冷静で毒舌なところもあるが、別に冷たい奴ということでもない。口では色々言っていても、何かと気にかけてくれている。


この二人が主人公ポジションです。
他にも色々いらっしゃるけども、そこら辺はお話を読んでいただければ、と思っています。
ではでは!

ブログ内容とか

どうも、satomiです。いつもは『satomiのきまぐれ日記』というブログを管理しております。
こちらは、まあ、小説オンリーの場としてひそひそとやっていこうかと思っています。
日記や近状報告、絵などはそちらを見てくれればと……はい。

小説内容としては、ポケモンの二次創作とオリキャラの小説の二つを考えいます。
『satomiのきまぐれ日記』で連載している三つの小説とはまた別のお話となるでしょう。というか、全く関係ない話ですね。はい。

こちらはスローペースで更新していきます。
次回からよろしくお願いします。
ではでは、閲覧ありがとうございました!