鈴鳴カフェ

ポケモンの二次創作とオリキャラの小説を連載しています。

last soul 第13話

~お願い事は相手を選ぼう~


ノイズさんに開けてもらい、部屋へと入った。そしてすぐさま、ケーキを冷蔵庫に仕舞うため、ドアを開ける。冷蔵庫の中は思ったよりも片付いており、飲み物やお菓子類が入っていた。飲み物はともかく、お菓子は先輩のだろうか?
「そこに入ってるの、市販のは誰でも食べて大丈夫よ。……ん? それだと語弊があるか。チョコとか菓子類は大丈夫ってことな」
冷蔵庫を覗いていた私の後ろからノイズさんが教えてくれた。菓子類は、と言われても今はそれしか見当たらない気もするのだが、他にも入っているときがあるのだろう。
「ケーキとかプリンとか……なんかそういう系はラグに了解取らないとヤバいから。今日は入ってないみたいだけど、たまに入ってるときあるから、食べちゃ駄目だから」
お菓子屋さんというか、ケーキ屋さんに売ってる感じのが駄目ってことかな。でも、それを食べたらどうなるんですか? 了解取らずに黙って食べたら……どうなるんだろう。
「知らなくていいこともあるんだよ、サファ」
意味深な笑顔を向けられ、これ以上踏み込んではいけないことだと悟った。流石の私でも悟る。今回の様子を見ていれば、先輩の逆鱗に触れる内容だとわかるものだ。
「……それじゃあ、仕舞っておこう。それと、ノイズさん。関係ないんですけど…」
「登録でしょ? それもラグから聞いてる。うし、やろっか」
「はい! お願いします♪」
ノイズさんに連れられ、別の部屋にやって来た。その部屋は沢山のコンピュータが並べられ、一気に別次元に来た気がする。……もちろん、そんなことはないのだが、コンピュータ関係に疎い私にとって、居心地の悪さと言ったらない。
ノイズさんは迷うことなく、近くの席に座り、カタカタと素早くキーボードを叩いていく。何をしているのか全く見当がつかないが、登録してくれている……のだろうか。
「………っと。これで大丈夫だと思う。入るためのパスワードはこれな」
メモを渡され、見てみると、特に意味のない数字の羅列に見える。語呂合わせでもないようだ。これは覚えるまで時間がかかりそうだ。
「そのパスワード、忘れないでね? 一人一人違うもので本人ですよって証明にもなるから。んで、入るときに必要なものがあと一つあるんだけど……わかる?」
「えっと………もしかして、証明証?」
「ご明察。それとパスワードが鍵って感じ。証明証とパスワードが一致しないと入れない仕組みなんだ」
かなりハイスペックなセキュリティシステム……
首にかけてある証明証と手元にあるパスワードが書かれたメモを見る。この二つがない限り一人では入られない……ということか。それくらいしないと駄目ってことにもなるか。
「んま、一緒に入って侵入することも可能だけど、ある意味、死にに来るようなもんだな。それに、メンバーの裏切り行為は死刑に値するからな~……サファも覚えといて」
ノイズさんが一瞬見せた笑顔にゾクッと寒気がした。
裏切り行為は死を招く。興味本意で訪れてはならない場所……それがここなのか。裏組織ブラックか。
何度も言ってる気もしますが、とんでもないところに来ちゃったな。
「色々言ったけど、そんなに気を張らなくても大丈夫。そこまで厳しくないし、怖いこともないから。ラグとコンビ組んでるなら尚更だ」
「? どういうことですか?」
「だって、何でも一人でやっちゃうからな。殺しの仕事も……つか、あれは基本一人だけど。それに限らず、普通の依頼だって、気づいたら勝手に終わらせてんだぜ? 組んでるこちらはやることないってもんよ」
うわ~……ありそうで怖い。あ、あるからノイズさんは言ってるのか。
ノイズさんは目の前のコンピュータをチェックしているのか、ディスプレイを見ていた。私は再度この部屋を見回す。
ほぼコンピュータしかない部屋ではあるが、書類をまとめてあると思われるファイルが多く並べてある本棚。こういうのもデータでまとめてしまえばいいのに、と思うが、データが消えてしまったら元も子もないのだろう。アナログとデジタルの活用ということか。
他に目につくものはないが、結構殺風景に思えた。
「あ………ねえ、サファ? ラグがどこ行ったか知ってる?」
「いえ……何も言ってませんでしたけど。ノイズさんは聞いていないんですか?」
「…………聞いてないけど、今、わかった」
少し辛そうに顔を歪めた。理由がわからず、私は首をかしげることしか出来ない。とりあえず、声をかけてみる。
「ノイズさん……?」
「不覚。先越された……まあ、いいけどさ。さて、戻ろうか。こんなところ、楽しくないっしょ」
先程の表情は跡形もなく、いつもの笑顔に戻っていた。さっきのは何だったのだろう? しかし、そんなことより、ノイズさんの的確な指摘に戸惑う。確かに、この場所は私にとって楽しくはない。ここはお世辞にもそんなことないです! と、言った方がいいのか? いや……無理だ。私にそんな嘘をくつスキルはない。となれば、とる行動は一つ。
「え……あ…あはは……はい、そうですね」
「ふっ……正直だね、サファは。じゃあ、そんなサファにお願い事でもしようかね~」
「えっ!? お願い? 別に私に願っても何もないですよ!」
「簡単なものだよ。ラグのこと」
先輩のこと? それこそ、私では叶えられるものではない気もするが……
「あいつ、何かと溜め込むっつーか……抱え込むわけ。相談とかしてくれればいいんだけど、してこないしな。それにラグって結構繊細な奴で、ストレスとかに弱いんだよね。だから、見てやってほしいんだよ」
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「…………私が先輩を?」
「そ。別に特別なことはしなくていい。側にいてあげるだけでいいんだ。俺っち達だと気を使わせるしな」
ノイズさん達は先輩の先輩……だからか。先輩の先輩ってややこしいな。
「ロスがいてくれたらいいんだけど、今いないし。いつ帰ってくるかわかんないし、そもそも帰ってこれるかわかんないし」
「わかりました。つまり、先輩とこれからずっとコンビ組んで、仕事してお話しして……普通に過ごせばいいんですね♪」
「そういうこと。後輩のサファなら気兼ねなく出来ると思うからさ。……んじゃ、よろしくね? あ、でも、これ言ったことはラグには内緒な」
「はいっ! もちろんです♪」
言われなくてもそうするつもりだったし、言われたのなら、許可もらったってことだよね。本人の許可ではないけれど。
「んじゃ、改めて戻ろうか」
「はーい♪」



~あとがき~
ラグ視点を書くと、長すぎると思ったので、切っちゃいました。次回に回しますね~

ってことで、次回はラグの用事について。
ケーキ……食べたいね。

ノイズさんのキャラが定まりませんが、一応いじられキャラ分類だと思います。いじってくるのは、ラグとかメイズとかそこら辺かな。
ラグはSキャラですね! 相手は選びますが、ナチュラルにSです(笑)
え、メイズ? あぁ、彼が一番最強ですよ。ラグもいじられますもん。メイズの中では女の子は対象外です。ラグは人による。が、ギルドメンバーの後輩女子は対象です。
まあ、別にいじられキャラとかそういうのは、どうでもいいんですけどねー

ケーキとか勝手に食べると、ラグさんがお怒りになるので、要注意ですよ。飴とかグミとかチョコとかはいいらしいです。数あるし←
基準がいまいちですが、大丈夫。私もわかってない。
あと、彼、結構弱いです。病弱とはまた違いますが。ストレスに弱い。過度に感じるとぶっ倒れます←
………いや、そこまではいかないけど、まあ体調は崩すよね。けど、そんなラグを書くことは多分、ない。

ではでは!